歯周病のDNA検査？！

歯周病は細菌の感染によっておこる「感染症」です。
感染症の病原体の判別、確定にDNA検査を行います。

「どうしてDNA検査までしなきゃならないの？」

今の日本の歯科治療は「対症療法」です。
「根本の原因」＝「歯周病の細菌」を取り除いていません。
「検査」をして「原因」を特定してから「治療」するために、「顕微鏡の検査」も「DNA検査」も「原因」特定のために必要なのです。

「自分の体のDNA（※）を採るの？」

いいえ違います、口の中にいる「歯周病菌のDNA」を採るのです。
DNAはどんな小さな生き物（バイキン）にもいます。
原因が分かれば、治療法がわかります。
菌を特定して、菌をやっつけるための「クスリ」を特定します。

具体的には、歯垢と唾液を採取し、検査機関に送ります。
痛くもかゆくもありません。
歯垢の中にいろいろな菌がいるので、遠心分離機にかけて小さい菌を採取します。
顕微鏡で見るより、厳密に菌を特定することができます。

先生プチインタビュー2022年11月

アップデートありますか？

極端に変わってないけど、上で「DNA検査」と書いていたけど、実は「PCR検査」だったの。
コロナの前だったからDNAと表現したんだけど、実は、PCR検査なのよ。
今は馴染みがあるけど、昔はPCRって言ってもわからなかったから、遺伝子（DNA）検査ですよ、と。

確かに、昔はPCRってなんのこっちゃわからなかったですよね。

PCRだとより細かい菌の種類が分かって、より効果的な薬の使い方をお教えする事が出来ます。

顕微鏡で3割、DNA検査で7割の菌を特定
＝お口の状態を完全掌握！

「顕微鏡で菌がウジャウジャしているのを見るだけでも、いいんじゃないの？」

お口の中の状態をすべて把握するためには、顕微鏡は不完全です。
DNA検査をプラスすることでほぼ100％お口の中の菌を特定できます。
この方法をとっている歯科医院は、まだ多くありません。
当院を訪れる重度の歯周病の者さんは2～３割の人はやります。

DNA検査の結果ですが、３種類を「ネットコンプレックス」という３種類の菌の総和を見ます。

【実際検査で使うペーパーポイント】（歯肉の浸出液を吸い取らせます）

DNA検査は、一昔前に比べるとずいぶん安くなりました（昔は50万円くらいしていました）
今は、アートデンタルで４回通ってもらって　152,500円でできます。

次に具体的な治療法についてお知らせします。