フィンランド式歯周病治療法とは？

「長生きするのはいいけど、身内に迷惑を掛けたくない…」
死ぬ直前まで健康で生きたいという思いは誰にでもあると思います。
フィンランドでは、病院で亡くなる方が2人に1人であるのに対し、日本では10人中9人までが病院で亡くなります。

そこで思い出してほしいのです、歯周病が生活習慣病の主な原因の一つであることを。
当院は、歯周病予防に、従来の歯周病治療ではなく、「フィンランド式歯周病除菌治療」を提案します。

フィンランド式歯周病除菌治療とは？

お口の中には４００種類を超える細菌が存在します。
その中にむし歯、歯周病の原因となる細菌がいるのです。
これは毎日の食生活の中で増殖していくので、定期的なクリーニングが必要となります。
しかし、残念ながら毎日の歯磨きではその全てを除去する事は不可能です。
当院では、お口の中の歯周病菌の原因菌を撲滅する「フィンランド式歯周病除菌治療」を行っています。

どんなふうにするの？

1. お口の検査ー唾液検査・カウンセリング

あなたの口腔内にどのような細菌が存在し、どれくらいの歯周病のリスク（危険度）があるのかを調べ、最適な予防プログラムを作ります。

2.除菌治療ー顕微鏡検査、薬の処方・SRP（歯茎の下の清掃）

まず、特殊な顕微鏡を使って口の中の菌を観察します。
スピロヘータ類がいるかどうかが感染の目印になります。
「感染・潜伏」「発病」のいずれであるかを診察します。
当院の状況を見るとスピロヘータ類が全くいないという人は全体の10％ほどで、あとの90％程度の人は数の多少はありますがスピロヘータ類を持っています。
スピロヘータ類が多い人は歯ぐきの状態が大変悪く、腫れ・出血・口臭・歯のぐらつき等の症状が出ています。
治療は薬液を使用し、歯周病の原因となる細菌の撲滅を行います。
歯周内科と言われ、歯周病を原因から治します。

3.口腔内精密クリーニング（PMTC）

口腔衛生環境を良い状態にする為、特殊な機械を使用した、より徹底した口腔清掃を行います。
歯垢（プラーク）の中の歯ブラシで落とせないバイ菌のバイオフィルム（細菌バリアー、排水溝のヌメヌメのイメージ）まで落とします。
バイオフィルムをとる事によって各段に歯周病になりにくくなります。

料金：4日間 152,500円

スピロヘータ類を含む歯周病を引き起こす菌(悪玉菌)がほぼ全滅し、病原性のない菌(善玉菌)がたくさんいる状態が理想的な状態です。
その状態で安定すれば「未感染」と同じ状態になったと言えます。
ただ、それで安心してはいけません。
歯や歯のかぶせ物は非常に複雑な形をしており、お薬がしみこなまい部分にわずかに菌が残っていて再発することがあります。
ごくわずかな数の悪玉菌であっても、そのまま何年も放置すると分裂して増えてしまいます。
そうさせないためには定期的なプロフェッショナルクリーニングを続けることで、ごくわずかに残った悪玉菌を退治して、再発を防止できるのです。

豆知識：スピロヘータの数によってどう治療が変わるの？

■スピロヘータ類が全くいない人　（未感染）
症状が出る事はほとんどないので、歯周内科の治療は行わず、虫歯の予防も兼ねてプロフェッショナル（歯科衛生士）による定期的な歯の徹底クリーニングを行います。

■スピロヘータ類がわずかにいる人　(感染・潜伏)
何かのきっかけでスピロヘータ類の数が激増すると歯周病が「発病」しています。
主なきっかけは、加齢や病気による免疫力の低下です。
爆発がおこる年齢の目安は４５歳です。
ちょうどガンの好発年齢の始まりと一致し、免疫力がガクンと落ちる時期なのでしょう。
こういう患者さんには「発病」の状態に移行しないよう、定期的な菌の観察とプロフェッショナルクリーニングを行います。

■スピロヘータ類が爆発的に増えている人　(発病)
スプロへータ類とその他の様々な菌類の作用で歯肉に強い炎症が起こり、歯を支える骨がどんどん溶かされています。
非常に危険な状態ですので、速やかに「歯周内科」の治療を行います。
飲み薬と塗り薬の２種類の抗生剤を１週間使用してもらいます。
途中で何度か「位相顕微鏡（いそうさけんびきょう」で、お薬の効き具合を確認します。
お薬の作用を阻害するタバコは１週間厳禁です。
スピロヘータ類の全滅が確認できたら治療は終了です。
その後再発を防止するために定期的な菌の観察とプロフェッショナルクリーニング（PMTC）を行います。

＊患者さんの状態、症状により治療の順番は異なります。個人個人にあったオーダーメード治療になります

先生プチインタビュー

―前と金額一緒ですか？

虫歯を含めた除菌の治療、パーフェクト治療、遺伝子検査も入っています。
料金：4日間 152,500円
歯周病だけなら、11万と税金。
自費になります。